2014年11月21日金曜日

イベント駆動型の業務実行について

こんにちは、渡辺です。

はじめに、お知らせとなりますが、昨日からリモートライセンスの無料ダウンロードを開始しました。今回の投稿を見ていただき、是非お試しいただければ幸いです。


前回私の投稿では、A-AUTOではジョブを実行させる方法として大きく2つ用意していること。
また、このうち「自動スケジュールによって処理日を決定し、業務を自動実行する方法」について、『スケジュール日』という独自の概念を交えてお話ししました。

今回は、もうひとつのイベントドリブン(イベント駆動型)な業務実行についてお話ししていきます。


すべての処理には、必ずインプットとアウトプットがありますよね?
でも、インプットがいつ発生するか決まっていない、分からないということがあると思います。


そんなときにどう自動化するかですが、ざっくり2つ考えられるかと。

1つ目は、"定期的に繰り返し処理を実行する"というやり方です。
  こちらのやり方は、イベントドリブンではないので、別の機会にします。

2つ目が、"インプットが作成されたことを自動で検知し処理を実行する"というやり方です。
ここでは、これをイベントドリブンな(イベント駆動型の)業務実行と呼びます。

イベント駆動型の業務実行では、データがいつ発生するか分からないし、一日に何回データが発生するかも分からないので、サイクリックにスケジュールできません。

では、下の図を例にもう少し具体的に説明していきます。



ここでの想定要件としては、
”コンピュータA”から、”コンピュータB”に、『データX』がファイル転送(イベント)されたら、そのデータをインプットとして『データ加工Y』(アクション)を処理したいというものです。

しかしながら、
  •  いつファイル転送されるか分からない。
  •  一日に何回イベントが発生するかも分からない
といったように、サイクリックなスケジュールが行えないので、自動スケジュールすることができません。
このような場合のために、イベント連携機能を用意しています。イベント連携機能をご利用いただくことで、イベント駆動型の業務実行を行っていただけます。
 

イベント連携機能では、発生する『イベント』と、イベントを検知したときにどう振る舞うかといった『アクション』を事前に登録していただければ、『イベント』の発生を監視し、イベントの発生を検知したら、事前に登録されている『アクション』を自動実行することができます。


イベント連携機能では主に次のようなことを定義します。

◆ 監視するイベントの情報として、    上記図例での指定イメージ
  ・どこのコンピュータで発生するか ・・・ コンピュータB
  ・どんなイベントか           ・・・ ファイルが作成・更新される
  ・具体的なイベント情報の登録   ・・・ 作成されるファイルの配置場所とファイル名

を登録し、
イベントの発生を検知したときに実行する
◆アクション情報として            上記図例での指定イメージ
  ・どこのコンピュータで実行するか ・・・ コンピュータB
  ・どんなアクションか          ・・・ 特定のバッチを実行する
  ・具体的なアクション情報の登録  ・・・ 実行するバッチの配置場所とファイル名

を登録します。


これだけです。

監視するイベントの種類や、実行するアクションの種類は複数用意しているので、A-AUTOのネットワークと関連付けることも出来ますし、まったく関係なく使用することもできます。


また、今回の図例では、イベントが発生するコンピュータと、アクション実行するコンピュータが同一コンピュータでの例となっていますが、実際には、異なるコンピュータ間でイベントとアクションを連携させることもできます!


ここでは、あくまでもA-AUTOでのジョブの実行のさせ方の種類としてお話しさせていただいたので、詳細な説明を別途使い方ガイドでご説明しますね。


このように、複数のコンピュータで発生するイベントを監視して、イベントが発生した際にアクションを自動実行するといったことが、昨日リリースしたリモートライセンスを利用していただくことで実現できるようになりましたので、是非お試しください。


では、また次回をお楽しみに。

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