2015年1月22日木曜日

本の紹介:【リーン・スタートアップ】

皆様はじめまして、鷲尾と申します。

去年入社したばかりの、できたてほやほやの1年目でございます。
毎日が学ぶことばかりで、分かることのほうが少ない毎日です。
勉強も兼ねて、ブログを書かせていただきますので、
今後とも宜しくお願いします。

私の回では、ビジネスマンならぜひ読んでおいたほうがいい本の紹介や、
仕事をする上で知っていたら便利なWebサービス等を紹介していく予定です。


今回は、本の紹介です。


本日紹介する本はこちら ⇒

リーン・スタートアップ 
エリック・リース (著)
です。





みなさんは、「リーンスタートアップ」という言葉を聞いたことがありますか?

ちょっとググってみると、

■リーン・スタートアップとは
事業の立ち上げに関する方法論のうち、仮説の構築、製品の実装、および軌道修正、という過程を迅速に繰り返すことによって、無駄な無価値な要素を最小限に抑えつつ素早く改良を続け、成功に近づく、というビジネス開発手法である


とのことです。 ・・・ちょっとわかりにくいですね。


とても奥が深いリーンスタートアップですが、簡単に言うと、

「なるべくムダを作らないようにして、本当に必要なモノだけを作りましょうよ」


という方法論をまとめたものなんですね。
それではリーンスタートアップの考え方を用いた場合と、そうでない場合を比べてみましょう。


例えば、「こんな製品があったら売れるだろう」というモノを思いついたとします。

①従来の場合
これは画期的だと息巻いて、半年間で【設計 ⇒ 開発 ⇒ リリース】までの階段を一気に
駆け上がったとしましょう。

しかし、いざ市場へ放ってみると、おかしなことに誰にも見向きもされません。
あれほど売れると思って情熱をかけたのに・・・ 

なぜでしょうか。

原因:
それは、ユーザが何を欲しているのかすら不明瞭なのに、ユーザからのフィードバックももらわずに、本当に必要である"はず"という憶測のまま製品を作ってしまったからです。


では、リーンスタートアップを実践している場合ではどうでしょう。


②リーンの場合
画期的なアイデアが思いついたら、まずはとりあえずでいいから試作品をつくります。
 ⇒ この試作品が、プログラムレベルで動くものでも、
    イメージを絵に描いた紙芝居でも構いません。

新しい物好きな人や、とりあえず触ってみようとしてくれるユーザーを見つけて、
使ってもらいます。

ユーザからは、「こうしたほうが使いやすい!」、「操作がわかりにくい!」とたくさん
指摘を受けるでしょう。

そしてユーザからもらった指摘を反映させて、自分が「試してもらいたい機能」を付けた試作品をまた様々な人に触ってもらいます。

「こないだよりまた少し製品磨いてみたんだけど、どうかな・・・」っといった具合にです。




それではみなさん。

同じ半年という期間をかけて出来あがった製品、

どちらの製品が市場で使ってもらえそうでしょうか。




リーン・スタートアップでは、アイデアを【構築】し、「この機能は必要とされているだろう」という仮説のもと作成した試作品(MVP:実用最小限の製品)を使ってもらいながら、製品へのフィードバックを【計測】し、次にどうするべきかを【学習】します。

こうすることで、 新規ビジネスやスタートアップを運営するときに、もっとも早く、お金もかけずに成功することができるようになります。
また、MVPを作りユーザの反応をみて、要望に応じて繰り返し修正していくことができるので、「望まれていないもの」を作る可能性が劇的にさがり、企業や新規ビジネスの成功率を飛躍的に高めることができるというわけなんです。



    




リーン・スタートアップ まとめ

・アイデアを思いついたら、まずは仮説を検証するためのプロトタイプを作り、実際にユーザに見せて反応を見て、改善点を探ることが、リーンスタートアップでは重要。

・使うリソースは最小限に。効果は最大限に。

・リーンスタートアップは、失敗を繰り返すと同時に、その失敗をムダにしないためのアプローチである。




以上、リーン・スタートアップの紹介でした。


前半はサクサク読み進めていけますが、中盤あたりからは、より実践的な内容になってきます。
読み終えるまでには、結構なボリュームを感じると思います。
正直、この本は簡単に全てを理解できる本ではありません。
「いろいろすごいけど・・む、難しい・・・」っていうのが率直な感想です。
何回読んでも新鮮な気持ちで読めますね(私が内容を覚えていないだけ・・・?)
また、途中でDropbox社の事例が出てくるのですが、知っている会社の名前が出てきたときは、特にワクワクしながら読んでいました。
この本は、基本的には「起業家の方」や「社内で新しいことにチャレンジしようという方」たちを対象に書かれていますが、実際読んでみると、起業家ではなくとも「あーなるほどなるほど」と思うことがたくさんあります。今回は触れませんでしたが、本書の中では”Pivot(ピボット)”という方向転換手段についても書かれていて、今までとは違った考え方に触れることが出来ますので、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいです。

次回は、「アジャイルサムライ」という本についてお話したいと思います。






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