2015年4月30日木曜日

【情報セキュリティ】 オリンピック開催にあわせて新設される無料Wi-Fiについて思うこと

こんにちは。

最近家庭用プラネタリウムを買って、部屋中に広がる星を見ながら涙を流している鷲尾です。


さて、先日発表されたApple Watchですが、みなさんはもう買いましたか?
一部では充電後が熱くて腕にまけない!なんて声もありましたが、あったらあったで便利なのではないかと思います。(私は買っていませんが・・・)

こういったウェアラブル端末も普通のスマホもそうですが、通常はWi-Fi接続されていることが前提です。買ったはいいけどオフラインでしか使いませんという人は、なかなかいないですよね。

みなさんご存知の通り、2020年には東京オリンピックが開催されます。
そこで政府は今、オリンピックに合わせて、無料のWi-Fiを整備しようとしています。
これに関しては様々な意見がありますが、今回はこのオリンピックに合わせて増える無料Wi-Fiに関して、書いていきたいと思います。


■そもそもなぜ増やすのか

2020年、オリンピック開催に合わせて、たくさんの外国人観光客が日本に押し寄せてくることが予想できます。一部では、外国人観光客が2000万人とまで言われています。
現在の日本の人口の約6分の1が日本に入ってくるわけです。それも関東に集中して、です。
今でも相当な量のトラフィックが発生している東京で、さらに数千万人規模の外国人がWi-Fi接続をした場合、今までどおり高速にインターネットは使えると思いますか?

答えはNOです。トラフィック(通信量)がいっぱいいっぱいになるのも、想像に難くありません。







そこで、

「外国人の方でも簡単に調べ物ができるように」

というのを目標に、東京都は都内の無料Wi-Fiを完璧にすることを目標にしています。
(なにをもってして完璧というのかはわかりませんが・・・)


基本的に、現在日本に住んでいる人は各キャリア(Docomo、KDDI、SoftBankなど)と契約し,
各キャリアが用意しているインターネット回線を使用するのが主流なので、あまりWi-Fiは意識しないかもしれません。

しかしそういったキャリアとの契約がない場合、Wi-Fiモバイルルータや無料Wi-Fi(カフェなんかにありますよね)などでインターネットに接続することになりますので、必然的に外国人観光客の方でも気軽に使える無料Wi-Fiの整備を急いでいるわけですね。


■どこになにをどのくらい増やすのか
政府の方針によると、無料Wi-Fiの設置場所は、都心を中心に全国の国立公園や博物館など、外国人観光客が訪れそうな場所がメインのようです。
他にもホテルや空港など、さまざまな場所で無料Wi-Fiの追加、強化といったことがされるようです。


■無料Wi-Fiを増やした時のメリット・デメリット
無料Wi-Fiが増えて恩恵を受けるのは、外国人観光客だけではありません。
私たちも充分に恩恵は受けることが出来ます。

しかし、無料Wi-Fiを増やすとメリットだけではなくデメリットも出てきます。どこでもだれでも簡単にインターネットに接続できるようになる反面、やはりセキュリティ面に関して不安が残ります。


メリット
・外国人観光客の方たちが、簡単にインターネットを利用できる。
・タブレット端末などにSIMフリーカードを挿し、メインのスマホと2台持ちをしている人などは外でも自由にWi-Fiを使ってインターネットが出来る。
・キャリアにある7GB制限までの、通信量の節約になる


デメリット
・通信が盗聴される危険性がある
・端末が乗っ取られる可能性(設定による)
・不正アクセスの踏み台にされてしまう
などなど・・・
(無料Wi-Fi利用における危険性に関してはこちらの記事をご覧ください)


無料Wi-Fiにパスワードなどが付けられるなら別ですが、パスワードなしの場合、様々な犯罪の温床になりかねません。海外では当たり前のようにパスワード無しの無料Wi-Fiが飛んでいますが、安全大国日本ではそうはいきません。国内でも既に無料Wi-Fiが飛んでいる場所もありますが、基本的にはパスワードがかかっている状態です。キャリアが提供する無料Wi-Fiサービスというものも数多く存在するため、「Wi-Fiは受信しているが、接続はできない(パスワードがわからない)」という状態が多いのではないかと思います。

無料Wi-Fiの整備は特に外国人観光客からすると非常に便利な施策ですが、国内外問わず、利用者はメリット・デメリットをきちんと理解して使用することが大切です。


■今後は・・・
2020年までに無料Wi-Fiのアクセスポイントを3万箇所増やす予定だとのことですが、この無料Wi-Fiに関しては様々な議論が飛び交っています。キャリア同士が連携するなんて話もあるくらいです。

2020年まであと5年、今でさえ4K動画を撮影できる機種が出ているのに、きっとその頃には今のスマホよりも遥かに高性能で、たくさんの通信を必要とするサービスが出ていることでしょう。
それに、撮った動画や写真は、ネットにアップしたり、友人や家族に共有したくなりますよね?
その頃にどんなSNSが主流になっているかはわかりませんが、爆発的なトラフィックが発生することは明白です。

無料Wi-Fiの設置は、現状の無料Wi-Fiの他に追加で設置するだけではなく、今後増えることが予想できるトラフィックにも対応できるように、既存の無料Wi-Fiも強化しておく必要がありそうです。

文化と技術と利便性を求めつつ、安心してインターネットができるようになれば、非常に便利になりますね。


ちなみに2020年までには品川駅 - 田町駅間にも新しい駅ができる予定です。
品川駅近辺は今よりもより、賑やかになるのではないかと思います。

余談ですが、新駅の名前を、「高輪駅」にしようとしう署名活動があるそうですね。
近隣の不動産などが予想している駅の新名は、「新品川駅」、「サウスゲート駅」、「東京サウスゲート駅」、「港南駅」などが有力なようですが、みなさんはどんな名前だったらしっくりきそうですか?


2020年までに決めておかなければならないことは、まだまだたくさんありそうです。















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